宮原知子渾身の演技でトップ:浅田真央4位でダブルファイナル|グランプリシリーズNHK杯
グランプリシリーズ最終戦のNHK杯が27日(長野市:ビッグハット)で開幕した。
■ 女子ショートプログラム宮原知子(関西大中・高スケート部)が渾身の演技。
得点は69.53点(技術点37.50点、演技構成点32.03点)と自己最高点でトップに立った。
この日の宮原知子は、自国開催もあってかのびのび演技を行った、3回転ジャンプ・レイバックスピン・トリプルフリップ・ダブルアクセルと安定感のあるジャンプを見せた。
会場を訪れた観客は、宮原知子さんの演技が高得点を出すことを感じ取っていた。
そして、演技終了時にはスタンディングオベーションで出迎える。
昨季世界選手権2位で自信をつけた宮原知子さんは、初のグランプリファイナル進出の可能性が高まった。
前日練習の際、宮原知子さんは第1戦のスケートアメリカで転倒し3位となったことを反省し、
「課題を見直してきた。一番いい演技をしたい」とコメントしていた。
■ 浅田真央(中京大)のショートプログラムは?
一方前回の中国杯で優勝をした浅田真央さんは、62.50点で4位と出遅れた。
浅田真央さんは、直前練習でトリプルアクセルを決め会場から大きな拍手が巻き起こっていた。
しかし本番の演技では、冒頭のトリプルアクセルで転倒し、トリプルフリップ-トリプルループはなんとか着氷させたが、
トリプルルッツは抜けてシングルとなってしまった。
本来の演技が自国開催で出来なかった悔しさが演技を終えた浅田真央さんに感じられた。
■ 女子ショートプログラムの得点表
■ ここで、ファイナルに向けての得点を見てみよう。
上位3名グレイシー・ゴールド:エフゲーニャ・メドベデワ:エレーナ・ラジオノワがすでにファイナル進出を決めている。
残る3人に入るために明日のフリープログラムを演技することとなる。
ショートプログラムの結果から、宮原知子:浅田真央:コートニー・ヒックス:アンナ・ポゴリラヤの4人が残り3枠をかけて戦うことになる。
コートニー・ヒックスは、たとえ優勝したとしても本郷 理華:エリザベータ・トゥクタミシェワと得点が並び苦しい。
では、残る3人が決定ではと思うがそうでもない。
そりゃ3人が無難に演技を負えれば3人ともファイナル進出となるが、アンナ・ポゴリラのショートプログラムのようなこともありうるということだ。
しかし、まずこの3人がファイナル出場となるであろう、他のサイトでは浅田真央4位にはいればとあったが、たとえ5位に落ちてもファイナル進出できるはず。
後は宮原知子さんが3位以内に入ることを祈りフリーの演技を楽しみたい。
※私は、宮原知子さんのNHK杯の優勝より、2・3位でもファイナル出場権獲得してほしい。
※アンナ・ポゴリラヤは、この大会優勝・準優勝をすればファイナル出場可能であったが、ショートプログラム47.35点では、戦う前にして不可能であろう。